プレップクラス
プレップクラスは幼稚園年長児を対象としたクラスです。活動定員は50名、1回のフィールドワークにつき最小催行人数は15名となっています。
下記の7つのテーマから、5つのテーマを選んでフィールドサイエンスにご参加ください(ご希望により、6テーマ以上の申し込みもできます)。
出発解散場所
について
- 新新宿駅西口
- 秋秋葉原駅

磯の潮だまりしっかり観察できるようになる
潮が引くと、磯にはいくつもの「潮だまり(タイドプール)」が現れます。そこに隠れている小さな生き物を、少人数のグループに分かれて観察します。また、グループのみんなで協力しながらカニなどの生き物を採集し、容器に入れて、それぞれの特徴などをよく観察します。
- ねらい
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家庭の浴槽ほどの大きさの潮だまりでも、そこには小型のカニ、ヤドカリ、巻き貝、イソギンチャク、またハゼなどの小魚が隠れています。この活動では、小さな潮だまりにも、多様な生き物がそれぞれに生活していることを知り、小さな命の存在について認識を新たにし、それらに親しむようにします。また、どうして「潮だまり」のようなものが磯にできるのかについても理解を深めます。
- 予定地
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神奈川県横須賀市長井 和田長浜海岸
- 活動日程
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- 4/8(土)新
- 4/9(日)秋
- 4/22(土)新

干潟のカニを観る干潟と磯のカニのちがいを調べる
三浦半島の南端にある、江奈干潟でカニを観察します。干潟の一部には磯があるので、干潟と磯の両方でカニを捕って形を比べてみます。磯で見つかるカニは、イソガ二、ヒライソガニ、イワガニなどです。これらのカニは穴を掘らずに岩のすき間や石の下に隠れています。干潟で見つかるヤマトオサガニは、砂泥に穴を掘って隠れています。この生きている環境が異なるカニの、体の特徴やちがいを調べます。
- ねらい
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生き物は、それぞれが生きている環境に適応して生活しています。適応のようすは、特に体の形態に現れています。このテーマでは、穴に棲んでいるかどうか、その環境の違いが甲羅の形や目の動かし方にどう反映しているか、この二点に絞って実際の違いを観察から確認し、考えます。環境に適応するというのは、具体的にどういうことなのか...ちがいを知ることでそれが見えてきます。
- 実施予定地
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神奈川県三浦市江奈 江奈干潟
- 活動日程
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- 5/20(土)新
- 5/21(日)秋
- 6/17(土)新

水生昆虫を調べる水に入って、生き物をさがす
このテーマでは、川に実際に入って活動します。川底には大小の無数の石があり、石の裏側にはある生き物が隠れていることがあります。これを探していきます。1つ1つの石を丁寧に持ち上げて、石の裏側を観ていくと、大きさ数cmの生き物が4~5種類、見つかるはずです。小さな石をいくつも固めて巣にしているもの、石の表面を素早く移動して逃げるものなどさまざまです。これを採集して観察します。
- ねらい
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川を中心とした、自然環境における食物連鎖の基本を知るようにします。水生昆虫はカゲロウやカワゲラなどですが、これらの成虫は最終的にはサカナや鳥のエサになります。また水生昆虫の幼虫は、やはり水中にいる別の生き物のエサになります。川の中の小さなサカナはより大きなサカナのエサになったり鳥のエサになります。こうして、川には川の「食べる、食べられる」の関係が成立しているのです。
- 実施予定地
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東京都あきる野市上代継 秋川流域
- 活動日程
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- 7/8(土)新
- 7/9(日)秋
- 7/17(土)新
- 7/22(土)秋
※希望者は保護者参観にお申込できます。
(別途費用が生じます)

里山のフィールドマップづくり見つけた場所でマップ作り
里山には池、小川、たんぼ(棚田)、畑、湿地、丘陵地などがあります。これらを巡る小径を、グループに分かれて歩きながら観察を進めます。里山ではチョウやトンボなどの昆虫類が、池や小川ではサワガニやドジョウなどの生き物が観察できます。どこで、どういう生き物を見つけたかをまとめて、「里山のフィールドマップ」を完成させます。
- ねらい
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里山の「生態」の基本を、フィールドマップ作りから理解する活動です。サワガニは水のきれいな小川の近くでは見つかるけれど、小さな池の濁った水の中にはいないこと、タニシは逆にちょっと濁り気味のところでは見つかるけれど、水が澄んだ小川にはいないことなど、自分が歩いて直接確かめて調べた事実にそって、それぞれの生き物の「生き方」への理解を深めます。
- 実施予定地
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東京都あきる野市横沢 横沢入
- 活動日程
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- 9/9(土)新
- 9/10(日)秋
- 9/18(祝)新

サカナを網でつかまえる四つ手網の使い方をおぼえる
四つ手網と玉網を使って、沼の水路に隠れている小魚やエビなどを採集します。まず、四つ手網の組み立て方を練習して覚えます。次に水路のどういうところにサカナがいるのかを知り、そこに四つ手網を沈めます。そのうえで、離れたところから網へサカナを追い込んでいき、網を引き上げます。採れたサカナなどは観察容器に入れて特徴などを確かめます。生き物は観察が終わったら、沼に戻します。
- ねらい
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四つ手網や玉網などの道具を使う採集方法を体験することで、道具の使い方を覚えます。道具の役割を知り、効果的な使い方、安全な使い方を会得します。また、水路のような場所で注意すべきことを知るようにします。さらに、濁った水にも生き物がいること、姿の見えないサカナなどの「習性」を理解することで、生き物への関心や興味を深めます。観察では特にサカナのヒレの動かし方を、しっかりと観察します。
- 実施予定地
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埼玉県蓮田市山ノ神 山ノ神沼
- 活動日程
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- 10/14(土)新
- 10/15(日)秋
- 10/28(土)新

貝殻の標本を作る形のちがいの不思議、面白さに気づく
海岸には貝殻が集中的に見られる、「貝だまり」というところがあります。このテーマでは、横須賀市長井の和田長浜の海岸にある貝だまりで、貝殻を集めます。テニスコート1面よりも大きな面積の砂浜に、無数の貝殻が集積しています。風雨にさらされて退色していたり割れていたりするものが多いのですが、丁寧に探していくと「お宝」に巡り会えることもあります。自分が「いいな」と思った貝を集めて、標本にします。
- ねらい
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貝殻は、大きく二枚貝と巻き貝に二分されます。二枚貝は見た目通りですが、巻き貝がちょっとやっかいです。サザエは巻き貝の代表的なものですが、二枚貝の片側だけの貝殻に似た形状をしているのに、実は巻き貝だったりするものがあります。アワビやトコブシは見た目はそう見えませんが、分類上は巻き貝です。このようなわかりにくいものが他にもいます。多少欠けていたり、摩滅しているものでも標本の対象にします。
- 実施予定地
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神奈川県横須賀市長井 和田長浜海岸
- 活動日程
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- 11/25(土)新
- 11/26(日)秋

カエルのたまご見つける、さわる、顕微鏡で調べる
冬枯れの里山を歩いてカエルのたまごをさがします。さがすのは池や水が溜まっているところです。池の水の表面が凍っていることもあります。この時期にたまごを産むのはアカガエルのなかまです。冬眠を中断して、たまごを産むと、また冬眠に戻ります。不思議な生態です。ちょっと難しいですが、なぜ寒い時期にわざわざたまごを産むのか、その理由を考えてみます。
- ねらい
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たまごを産むことは、動物にとっては子孫を残すための大切な行動です。ただし、産んだたまごがすべてふ化することは希です。天敵に襲われたり、天候が不順でたまごが傷むこともあります。天敵に襲われないようにするには、天敵が活動していない時期をねらえば安全です。アカガエルは、そうしたことから真冬にたまごを産むことを選択したのです。透明な膜に包まれたたまごは、初めて見るときには不思議な存在感があります。
- 実施予定地
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東京都あきる野市横沢 横沢入
- 活動日程
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- 2/25(日)新
- 3/2(土)秋
※実習地、活動内容の一部が変更になる場合があります。