活動内容

2017年度の活動レポート

2017年度の活動の一部を、クラス別にご紹介します。
子どもたちはさまざまなフィールドで、元気に、楽しく、そして実りある時間を過ごしました。

プレップクラス

磯の潮だまりで観察する

このテーマは、保護者の方(希望者のみ)も参加しました。横須賀市にある「荒崎」の磯で、潮だまりの生き物を中心に観察しまし、今回は特にカニに注目しました。子どもたちは観察のやり方を覚え、興味深いようすでカニなどの観察を体験しました。また、「カニの脚パズル」にも取り組みました。春の磯は気持ちの良いところでした。

磯の潮だまりで観察する
サカナを網でつかまえる

埼玉県蓮田市にある「山ノ神沼」に行き、沼につながる水路でサカナを捕りました。水路の水は茶色で、とてもサカナがいるようには思えません。ところが四つ手網をそっと水路に下ろし、しばらく待ってから素早く網を引き上げると…そこには銀色に光る何匹もの小魚などが、勢いよく跳ねていました!

サカナを網でつかまえる
動物の目と足を調べる

多摩動物公園で、10種類ほどの「ほ乳類」「鳥類」の目と足の、ようすのちがいを調べて回りました。結果は「観察シート」に記録して、
後でそれを見直しました。同じ「ほ乳類」でも、ライオンやチーターと、ゾウ、シマウマ、キリンでは目と足の形などがちがっていました。なぜちがうのか?という課題に、子どもたちは熱心に取り組んでいました。

動物の目と足を調べる
里山のフィールドマップ

東京都あきる野市にある「横沢入」で、生き物の観察をしました。どんなところに、どんな生き物がいるのか、里山のあちらこちらを歩きながら、田んぼや小川を観たり、棚田の奥の小さな池や草原を調べたりしました。何種類もの昆虫、水の生き物、また草花も調べました。そして最後は立派な「フィールドマップ」が完成しました。

里山のフィールドマップ
タネの研究

埼玉県坂戸市にある「比企丘陵」を歩きながら、あちらこちらにある木や草のタネをさがして、集めました。タネは、「飛ぶタネ」「動物などにつくタネ」「動物などに食べられるタネ」に仲間わけしました。いろいろなドングリもたくさん見つかりました。また、珍しい外国のタネ(アルソミトラ)の模型を飛ばしてみました。

タネの研究

プライマリークラス / ミドルクラス / アドバンスクラス

浜辺の漂着物

三浦半島のいくつかの海岸で、波によって打ち上げられた、さまざまな漂着物を集めました。集めたものは整理して、それらが浜に打ち上げられた仕組みや、どこから流れ着いたものなのかを考えました。また、海流と漂着物の関係にも注目しました。収集した漂着物は、「標本」として持ち帰りました。

浜辺の漂着物
磯の生き物

横須賀市の「荒崎」の磯で、サカナやカニをはじめとして、岩に張り付いている貝類、ウニやフジツボ、小型の巻き貝類、ヒトデや海藻類などを採集し観察しました。また、こうした生き物が棲んでいる「場」について、磯の高さを基準に考えました。そして、まとめた結果から「磯の生き物の棲み分け図」を作成しました。

磯の生き物
里山の野鳥

千葉県柏市、神奈川県横須賀市の丘陵や雑木林で、一帯を歩きながら、そこで観られる野鳥を中心とした生き物と植物の観察をしました。オオタカを見ることができた日もありました。また、野鳥以外の生き物も調べることで、丘陵などにおける食物連鎖のあり方を考え、「丘陵の食物連鎖図」を完成させました。

里山の野鳥
フズリナ化石の発掘

石灰岩の産地である栃木県佐野市葛生で、古生代に繁栄した海の生き物である「フズリナ」の化石をさがしました。まず、葛生化石館を訪れて展示物を見ながら予習を行いました。その後、石灰岩の採掘場の見学や鍾乳洞の内部探索もしました。みんながんばったおかげで、全員がフズリナの化石を持ち帰ることができました。

フズリナ化石の発掘
渓流の生き物

神奈川県足柄上郡松田町にある中津川上流部で、カジカを中心にした渓流の生き物を探しました。はじめは手で水生昆虫を探し、次に全員が網を使ってカジカをさがしました。サカナがいるようには思えない、浅い、透明な川の水の中から、日によっては数十匹のカジカが捕れました。
初めて見るカジカは、とてもかわいらしく見えたようです。

渓流の生き物
フィールドサイン

神奈川県足柄上郡の「寄(やどりき)」で、ニホンジカ、イノシシ、タヌキなどがいる山中に入り、歩きながら、道々や川原で見つかる生き物の証拠(フィールドサイン)を確認、観察しました。野生動物の姿を直接見ることはありませんでしたが、足跡やフンなどのフィールドサインから、さまざまな野生動物の存在が感じられました。

フィールドサイン