活動内容

2010年度の活動レポート

2010年度は幸いにも天気にも恵まれ、充実したフィールドワークを行うことができました。さすがに夏の暑さには苦労しましたが、それでも子どもたちは、いつでも元気いっぱいでした。

溶岩洞窟と氷穴

富士山のすそ野には、噴火により流れ出た溶岩が作り出した多くの洞窟があります。富士山北側の鳴沢氷穴や富岳風穴はよく知られていますが、わたしたちは富士山の南東側で唯一の「十里木氷穴」と、近くにある「駒門風穴」、そして富士山中腹の太郎坊でフィールドワークを行いました。溶岩壁のトゲトゲしい鋭い手触りは、独特のものでした。

溶岩洞窟と氷穴
淡水、沼、池の生き物採集

蓮田市の「上沼」で、フィールドワークを行いました。上沼は周囲1km ほどの小さな沼ですが、人の手があまり入っておらず、多様な淡水の生き物を見ることができました。ここでは「四つ手網」と「玉網」を使ってサカナやエビを捕りましたが、婚姻色のタナゴのオスはとてもきれいな色をしていました(サカナ類は観察後、すべて沼に戻しました)。

淡水、沼、池の生き物採集
火山の国、日本

日本は、世界で4番目に火山が多い国です。東京にもいくつもの火山があります。火山はわたしたちには身近な存在ですが、ふだんはあまり意識しません。しかし、三宅島の例をみてもわかるように、火山が一度噴火すると大変な被害が起こります。火山の実態を箱根の大涌谷、長尾峠などの観察から調べました。また、カルデラの模型も作りました。

火山の国、日本
昆虫を追いかけよう!

昆虫を採集し、標本にしました。乱獲を避けるために、標本は1人1匹~2匹として、それ以上は捕らないようにしました。実習地は特別に珍しい昆虫が捕れる場所ではありませんが、狙いは稀少な昆虫をさがすことではなく、網を使いこなす技術の訓練と、昆虫標本の正しい作り方の習得にありました。みんな上手になりました。

昆虫を追いかけよう!
タネのふしぎ

「種子散布」について考察するフィールドワークでした。タネの多様性を知るために、15種類ほどのタネを採集して散布方法の特徴別になかま分けし、標本にしました。知能があるとは思えない植物が、長い時間をかけて作り上げた散布方法には目を見張るものがありました。マジックテープが、植物のタネをヒントに作られたということ、ご存知でしたか?

タネのふしぎ