2024年度の活動レポート

2024年度の活動レポート

24年度に行われました活動を少しだけご覧下さい。 子どもたちはさまざまなフィールドで、元気に楽しく、そして実りある時間を過ごしました。

プレップクラス

河原の石を調べる、標本にする

簡易な写真図鑑を見ながら、子どもたちは河原をあちらこちらと歩き回り、目当ての石を探しました。河原にはたくさんの石があって、はじめのうちは石の見分けが難しいようでとまどっていましたが、少しずつ慣れてきてポイントがきちんとわかってからは、正確に石が見分けられるようになっていました。標本に仕上げるときにはスタッフに手伝ってもらう部分もありましたが、完成した自分だけの標本をうれしそうに持ち帰る姿が印象的でした。

河原の石を調べる、標本にする
磯の潮だまり

さわやかな風が吹く、心地よい磯で元気に活動しました。潮が引いた磯では、カニやヤドカリ、ムラサキウニやバフンウニ、アメフラシ、巻き貝、ヒトデやウミウシなど、さまざまな生き物との触れあいがありました。なかでも子どもたちのお気に入りは、小さなカニとヤドカリでしたが、このテーマでは特にカニの脚に注目しました。カニは小さな袋に入れて観察したので、カニが怖くて触れない子どもたちも落ち着いて観察に取り組むことが出来ました。

磯の潮だまり
水生昆虫を調べる

保護者参観がある唯一のプログラムでした。場所は東京都あきる野市の「秋川」です。7月に行った活動でも川の水は少し冷たく感じましたが、親子で川に入って水生昆虫を探しました。川底の石を拾い上げて、そこにカゲロウやカワゲラ、トビケラ、ヘビトンボ、ヒラタドロムシなどの水生昆虫が見つかると、子どもたちはもちろん保護者のみなさんも歓声を上げていました。他にも、トンボのヤゴや小魚などもたくさん見つかり、充実した時間を過ごしました。

水生昆虫を調べる

プライマリークラス / ミドルクラス / アドバンスクラス

淡水プランクトンを捕る、観る

埼玉県蓮田市にある「山の神沼」で、プランクトンを捕りました。沼の水が緑と茶の混じったような色をしていて、沼の中のようすはまったくわかりません。網を何度も投げてボトルに沼の水を溜めていきましたが、ボトルの中で動く も の は 見 え ま せ ん で し た。ところが、この水を濃縮して顕微鏡で観てみると、そこには無数の動くものが! どれも初めて見るものばかりでしたが、まとめの学習を行った部屋には子どもたちの驚く声が何度も響いていました。

淡水プランクトンを捕る、観る
甲殻類研究・エビとカニの関係

このテーマのポイントはエビとカニを解剖して、細かく観察することにあります。まずは磯で生きているカニ(イソガニ やヒライソガニ)とエビ(イソスジエビ)を探して捕り、脚の数やオスメスの見分け方、体型などの体の特徴を確認、観 察しました。この予備的体験を元に、午後は解剖に取り組みました。実物を解剖で調べていくと、なるほどと納得できるポイントが見えてきました。ちなみにこのテーマの活動期間が長いのは、干潮の日だけを選んでいるからです。

甲殻類研究・エビとカニの関係
食虫植物をさがす

食虫植物がある程度の面積に自生しているところは、関東ではわずかしかありません。その一つがこのテーマの実習地である「成東東金食虫植物群落」です。ここのメインの食虫植物はコモウセンゴケとナガバノイシモチソウです。特にコモウセンゴケはとても小さく、500円玉くらいしかありません。それが地面に張りつくようにして背の高い草の下にあるので、見 つけるのはひと苦労です。子どもたちも苦労していましたが、見つけたときのうれしさは格別のようでした。

食虫植物をさがす