ごあいさつ

早稲田大学 教育・総合科学学術院教授
早稲田こどもフィールドサイエンス教室
総合監修・指導統括
露木 和男

私は小さい頃、昆虫少年でした。昆虫を追いかけているうち、自然を知ることがおもしろくてたまらなくなりました。目の前にふわっとナガサキアゲハのメスが舞い降りてきたとき、あまりの美しさに捕虫網を持つ手が震えてしまいました。カラムシについていた何だかわからない毛虫をとってきて、しばらく飼っているとやがてさなぎになり、ある日容器の中できれいなアカタテハになっていたときの感動を、私は今でも忘れることができません。

子どものころ、自然に触れて感動体験を仲間と共有することは、子ども時代の思い出作りの一つにしかすぎないのでしょうか。私は、そうは思えません。生涯にわたって、その子の豊かな感性のもとを築き、科学的に物事を考えていく基礎を創っていくのだと私は信じています。

「早稲田こどもフィールドサイエンス教室」は、野外に出てこの日本の自然の素晴らしさ、美しさ、不思議さを体で感じ、自分たちで見つけた問題に正対し、解決していく力を育む機会にしようと企画されたものです。フィールドは魅力に満ちています。私がそうであったように、子どもたちはきっと夢中になって、生きている喜びを体で感じてくれるにちがいありません。

早稲田大学教育学部講師
早稲田大学高等学院教諭
早稲田こどもフィールドサイエンス教室アドバイザー
加藤 徹

皆さんは、山や海などへ出かけたときに、その大自然に接して大きな感動を覚えませんか。この大自然も、今の姿がずっと以前からあったものではありません。時の流れとともに、大きな変貌を遂げて今に至っています。

私たちは、現在を観察することで、地球の誕生から未来にかけての変貌を考えることができるようになってきました。皆さんと一緒にフィールドワークを通して、大自然に親しみを持って地球の生い立ちを考えてみたいと思っています。