早稲田こどもフィールドサイエンス教室は、「昆虫や鳥、水の中の生き物などの多種多様な動物」「草や樹木などのさまざまな植物」「鉱物や岩石」「化石」「地層」「星、月、星雲などの天体」「火山」「川」「海」「洞窟」「環境調査」そして「プレートテクトニクス」など、自然のあらゆる事象とふれ合いながら未知の体験を積み重ね、さまざまに感じ、考え、気づき、発見し、そこから子どもたちが新たな「感性と知」を獲得し、たくましく成長していく………そういう「場」を提供する、年長児と小学生のための教室です。
早稲田こどもフィールドサイエンス教室は、知識を増やすだけの教室ではありません。また、体験だけの教室でもありません。「感じることと、考えること」を大切にする教室です。
早稲田こどもフィールドサイエンス教室が対象とする内容は、学習指導要領などとは関わりなく、「興味深いもの」「面白そうなもの」「ちょっとすごいもの」「わくわくするもの」など、子どもたちが「ぜひ、やってみたい!」と思えることを基準に選んでいます。中には高等学校で扱うようなものもありますが、それらは当然、小学生でも受け入れられるレベルの内容に再編成しています。
わたしたちが行っている「フィールドワーク」は、野外の学習活動です。遠足などのレクリエーション的な活動とは、本質的にちがいます。また、木や花の名前を覚えるような、単なる自然観察の活動でもありません。自然の事象を真正面から捉え、探求することをとおして、子どもたちの好奇心を引き出し、自律的な成長を支援することを目的としています。

有史以来、わたしたち人類だけがこの地球上で高度な文明を創造し、豊かで快適な生活を手に入れました。
「人も自然の一部」といわれたのはずっと昔のことであり、いま人は自然とはかけ離れています。自然には本来、一定のバランスがあります。自然を構成する多くのものが、微妙に関係し合いながら均衡を保ち生きてきました。しかし、そのバランスがいま崩れ始めています。クルマではなく徒歩や馬で移動していた時代、電気がなかった時代、機械ではなく手でものを作っていた時代、自然と人の関係は良好でした。それが急激に変化したのが20世紀、産業革命、近代化の100年です。
この100年間にわたしたち人類は、もしかすると取り返しがつかないような悪い影響を地球に与えたかもしれません。地球が、人類だけのものでないのは明らかです。人以外の多くの動植物がいま絶滅の危機に瀕しています。気候が変わり始めています。変化に適応できない種は滅びます。わたしたちが快適さを求めれば求めるほど、便利さを手に入れようとすればするほど、その反対側で絶滅の危機に見舞われる生き物が増えていきます。だから、子どもたちに自然に目を向けて欲しいのです。これからの時代を生きていく子どもたちにこそ、自然に関心を持って欲しいのです。
早稲田こどもフィールドサイエンス教室は、環境教育をする教室ではありませんが、自然の姿に素直に目を向けて、そこにあるふしぎやおどろきと出遭うことで、自然のすばらしさや、大切さに気づき、自然を慈しむ気持ち、自然を守ろうという気持ちを持って欲しいと思うのです。自然から学ぶと同時に、自然の価値を改めて理解してもらうことを、わたしたちは切に願っています。